干し椎茸VS生椎茸 どっちが旨い? パート1
私どもは干ししいたけの専門店なので、
しいたけをいろいろと分析しているのですが、
こんなことを感じていました。
「生椎茸より、干ししいたけの方が断然旨い」
です。
生のしいたけも美味しいですけど、
もっと美味しいのは、干ししいたけなんです。
ではなぜ干ししいたけの方が美味しいのでしょうか?
ちょっと調べてみました。
人間は食べ物を食べたときに、
食べ物にうまみ成分が入っていると、
うまい!と感じるわけですが、
干ししいたけにも、
そのうまみ成分が含まれています。
干ししいたけの旨み成分は、グアニル酸というものです。
グアニル酸はしいたけを加熱をすると生成されるんです。
そして、その時に重要な役割を果たすのが、
細胞の中にある、「リボ核酸」と「酵素」なのだそうです。
この
2つの物質が手を結んで、
加熱されると、
椎茸の旨みが倍増するんです。
ここがポイントです。
①2つの物質が手を結んで
&
②加熱させると
増えるんですね。旨みが。
ということは、
干ししいたけをおいしく食べるには、
なんとかして、
①2つの物質が手を結びやすくしてあげる。
②加熱をしてあげる。
まるで、私たちの恋愛みたいですね(*ノェノ)キャー
ここで、
生しいたけと、干ししいたけを食べるまでの工程を見て見ましょう。
生しいたけは
「しいたけを収穫」
↓
「調理」
です。
干し椎茸は食べるまでに、
「しいたけを収穫」
↓
「しいたけを乾燥」(干ししいたけにする。)
↓
「干ししいたけを水に戻す」
↓
「調理」
という工程になります。
生しいたけにはない、
干ししいたけだけの、加工工程、
「しいたけを乾燥」・「しいたけを水に戻す」
の2つ処理をすることにより、
「リボ核酸」と「酵素」がより出会いやすくなるんです。
干ししいたけを食べるまでの段階に、うまさを作り出すキッカケがあったんです。
だから生椎茸より、干し椎茸がおいしくなっちゃうんですね!!
先人たちは、このことを知っていたのでしょうか。
すごいですよね。