湯葉を身延の地場産業にしたい。
「湯葉を、身延の地場産業にしたいんです。」
この一言から、武州屋の湯葉は誕生しました。
16~17年前の話です。
もともと武州屋はしいたけ専門店でしたので、
湯葉は取り扱っていませんでした。
ある日このような話が舞い込んできました。
「武州屋さんで湯葉をあつかっていただけませんか??」
話によると、
役場が助成金で湯葉の工場をつくり、
それを販売しだしたということでした。
湯葉を身延町の地場産業にしたいということで、
武州屋さんでも、お土産として販売していただけませんか?
ということでした。
なんとなく、そんな話は聞いていたので、
武州屋でも湯葉を販売したいなぁ。
と、ちょっと思っていたわけです。
しかし、扱うとなれば、受注の管理から、販売の管理まで、
初めて行うことですので、リスクが伴います。
そこで、いろいろと役場の方に聞いてみたわけです。
たとえば、予算の話などです。
パンフレットなどを作るのにお金はかかります。
しかし、お金のためだけで商売はできません。
身延町のため、身延町の宣伝にもなるから、やろう。
気分は、司馬遼太郎著 俄の明石屋万吉です。
湯葉自体は、どんなものかは知っていたし、
一言、二言で、OKサインを出し、、
武州屋でも湯葉を扱うようになりました。
「椎茸と湯葉の専門店・武州屋」の始まりです。
売り出してからは、かなりの反響があり、
売れ行きも、かなりよかったです。
しかし、問題が発生しました。
生産個数が足らなくなってきた。
これは、お土産やにとっては、大きな問題です。
武州屋で工場を持とう。
こうして、武州屋は専属の湯葉工場を持ち、
稲垣さんという、これもまた、
奇跡的なタイミングで職人さんとも出会い、
武州屋の湯葉が誕生したのです。
国産の大豆・富士山系の伏流水を使い、丹精込めてつくっております。
味、香り、歯ごたえ、後味どれをとっても、京都や日光の湯葉に引けをとりません。
いまでは、多くの皆様から支持され、
個人では身延の湯葉販売1号店として、有名になっております。